目が覚めると頬に残る 涙の跡に苦笑いして 窮屈だと思ったくせに 都合良く何度も夢に見る 捨てたもの 置いてきたもの まだ果たされないままの約束も ヒトツヒトツがあたしを作るから 躓く度にふっと思い出す 見慣れた町の見慣れた朝焼けが 窓から見えるビルの隙にまた 浮かんで消えた 名前のないウタを歌う 立ち止まる人 小さな拍手 窮屈だと思った場所が あたしを今も守っている 連れてきたボロボロのギター まだ捨てられないまま鳴らしてるよ ヒトツヒトツがあたしを作るから あなたと出会った日を忘れない 見慣れた駅の見慣れた夕焼けが まるで遠い国の景色のように 見えたことも 振り返ればまだ近くで 消えないように息をしてる 泣いたことも笑ったことも すべてを声に乗せて ヒトリきりでもあたしは歌ってた 後ろ指さされる日もあった 見慣れた町の見慣れた帰り道 涙よ落ちないで そんな夜を越えて 今日も明日もあたしは歌うから 躓くこともまたあるけれど 新しい街 新しいステージで あたしだけのメロディー探す旅に 今出掛けよう いつか遠い町の空に響くように