溶けて消えて 散っていく 思考回路を 舞う花びら ひらり左へ行き ひらり右へ行き 一つ二つ 流れ流され 時流れ 揺蕩う文字 ぐらり思考が止まる ぐしゃり握り潰され 手に取られて縫い付けられて 無理矢理に美しく仕上げ 賛美を賛歌を 我執取られて 皆 生き生きと歌い続け 皆 己が儘謳い続ける 金色の香り 包まれた嘘が 腐っている根ごと まとめて 踏み荒す爽快 刹那的な愛情 春の宴 賑やかしていく 隠されている 本心が ひらり上に舞い ひらり目に見え通る 三つ四つ 残り少なく 本心の芯 見えてしまう そうだ生むだけでいい そうさ私は金香 黙って演じ続けていく お互いの幸せの為に 嘘をついていく 嘘しか言えない 舞い散る花に真実乗せて 空に消えていく 私に五月晴れを 鮮やかに飾り 艶やかに踊り 鬱々とした日 過ごして 花畑を見て 思い出しては恨む 健やかなるときも 闇に病んだときも 私の命達渡さず 私を私だと存在を認めて 大事な魂を愛して 数年の積りを 数年の穢れを 忘れなんかしない させない 美しい景色を見せてくれた貴方 黄金の香りは枯れ果て