「皇帝、 この布は馬鹿の目にはうつらない、 特殊な布で仕立てた衣装です」 「俺はかの有名な裸の王様。 実は服職人の嘘を見抜いていた。 本当の事は言わず、 見えない服を誉め、 じゃあなんで裸で パレードに出たのかって? 筋肉を見せたかった。 筋肉をみんなに見せたかった。 筋繊維を斬っては筋肉改造。 プロテイン毎日飲んで。 ダンベル重いけどもって。 感想、感想、さぁ聞かせてよ」 「この国の民衆達に、 裸を晒せる国王が欲しい。 もちろん身体じゃなく、心の話ね」 「俺の肖像画をほら見てみな。 どの絵も裸に下着はつけてる。 特殊な布で下着は作らせなかった。 俺は嘘を見抜いていたから…。 「俺の肖像画をほら見てみな。 どの絵も裸に下着はつけてる。 特殊な布で下着は作らせなかった。 ソコには自信が無かった。 そんな布、あるわけないじゃん。 本当の事は言えず、 見えもしない服を誉める家来達よ。 ちがうよ! 筋肉よ! 筋肉よ!! 上腕ニ頭筋がスゲ-って。 王の腹筋やっぱスゲ-って。 本当の事、さぁ聞かせてよ」 「この世界が終わるときに、 神様だけが助かっちゃうんだろ? たいていの上に立ってる奴らにも、 同じ事感じてる」 「この国の民衆達に、 裸を晒せる国王が欲しい。 もちろん身体じゃなく、心の話ね」 バーベル! 10kg上げた! 11kgだ! 明日は9kgだけだったとしても キスをしよう バーベル!