東京の窓に流れてゆく光と影はせわしい ダンボール山積みのなかであたらしい朝にハロウ ゆくえ知れず 心配してないでしょう 夜汽車の匂い 遠くなって 東京はうつくしい 泡沫のプラネタリウム 星なんて一つも見えないけれど 夢をみているのよ 国道に流れる車は魚の群れみたいに 煙を撒いて同じ向きでビルの彼方に消えた ひかりつぶを吸いこんだランジェリー 出窓でゆれる カランコロン 東京はうつくしい 終わりのない欲望 むせるまで笑ったって 跡形もない昨日 東京のうつくしい 無口な朝の路 野良猫が漁るゴミ棄て場に 額縁を嵌めてみる 東京の絶景 東京の絶景 東京の絶景 チュルッチュー 東京の窓に流れてゆく光と影にハロウ