冷たい道に忘れられた 映らない箱 「壊れてても構わない」と あなたは言った 迫りくる日差しの中で 溶けそうになっても 重たいだけの体だから 仕方がないな 痣か増えていった私 今 瓦礫の中で埋もれてしまった命は どうなってもいいな どうなってもいいな 同じ部屋の中過ごした数年の記憶は 誰でもない あなたとの秘密だったのに 肌身離さず身につけた 私のことも 繰り返す通知に飽きた だけなのかな 犇く電気街の中で 見つけてくれた それだけで十分だから 今日も眠るよ 忘れることない 振り出しに戻るだけ 名前はなんだっけ 今 冷たい体の中映された言葉は 「どうなってもいいか? どうなってもいいか?」 無機質な集合体の様なあなたに 届いたのか ここにはいられないな 私より優れた人だから またいつか会える日まで 心地よい春の日差しが差し込むこの 窓辺で 私はあとどれだけ過ごすことができ るだろう 知らない言葉が聞こえるこの大都市 で 拡声器は今日も 響くだろう