Track byamaitopina
他人の夢が底光る 石畳の急な坂で自分の震える 手に気付いた 秋晴れで風はひんやり 上り坂はやがて右に折れた わたしの他に人がいない 日没近くのその道の両側で 見覚えがあるような、無いような 石造りの建物がそれぞれの 後方へのけぞっていった 坂のてっぺんにある太陽が 眩しすぎるの? それともわたしの手の中にある 行き場のないまったくの空白が とても、とてもおかしいの?