今になって 恋しさに濡れる 伸ばせど伸ばせど もう届かないのね ただ募るばかりの想いは 他の誰かにあげるまで あなたのもの 思い出が美しいのは あの笑顔の奥に あなたの面影を見るからでしょう 取り返しのつかないことばかり こさえるのが私の常かしら でもそんなものでしょう? みんなきっと 会いたい、叶わなくとも 願うくらいは許してね せめて夢の中だけ 咲いた花は 貴方の声が 香ることでしょう 名残惜しくはあるけれど 振り向かないでおくわ 涙見せぬように 凪いだ沖に星が降る 懐かしい海風が この街にもう一度吹くころでしょう 最期になにもいらないから 笑顔を向けておくれよ 泣いてるなんてらしくないだろ それではまた会うその日まで どうか健やかに朗らかに さようなら