融点はもう流れてった 車窓の向こうの風景 9999度目の手向 素肌です、きっと罠です 崩れた本棚みたいなような あなたの寝言を読んで 言葉を覚えたせいで また誰かに会いに行こうとする 夢をみる 故障した光を飲み込んで疲れた 優しくなれるかな 物語を脱ぎ捨ててゆく 落書きみたいに抱き合えたら 僕らを海に変えたのは 眠り落ちる刹那の いい匂いだ 物語に汚されずに 悲しみを守れるように 僕らは栞を破り捨てた 瓦礫のような朝だ 物語を脱ぎ捨ててゆく 落書きみたいに抱き合えたら 僕らを海に変えたのは 眠り落ちる刹那の いい匂いだ