氷菓のように思い出は 溶けていくんだ 満たされない温度を忘れない指先 慣れた情景が波を打つ 僕の幼さに蓋をする 過ぎた時間は淡々と 君の影を滲ませた 抱いた憧憬に波を立て 僕の不甲斐なさに目を瞑る 過ぎる感傷は段々と 君の棘を鈍くした 氷菓のように思い出は 溶けていくんだ 満たされない温度を忘れない指先 どうかもう一度だけと悔やむ夏に 定刻通りのバスが来て連れてく夢 慣れた情景に風が凪ぐ 僕の後悔を沈めてく 過ぎた時間は刻々と 君の光を強くした 氷菓のように思い出は 溶けていくんだ 満たされない温度を忘れない指先 どうかもう一度だけと悔やむ夏に 定刻通りのバスが来て連れてく夢