「歩くスピードより、 足を止めるタイミングが 同じだといいな。」 って君は言ってた よくわかんない〜って僕は笑った 「夏が過ぎていくね。 今年は遠くの祭りへ行こう! たまにはいいよね?」 って君は言ってた 二人でいればそれでよかった 終わりがあるから美しいなんて あの時 言わなきゃよかったな 港神戸 都会の花火は すごく派手で君は喜んでた なのに 帰り道 変に静かで 少し寂しそうな横顔 気づかないふりをした 「光るプラスチックの指輪くれたら 嬉しいかも。 泣いちゃうかもね!」 って君は笑った 馬鹿みたいだ って僕は黙った ちゃんとしたものをあげるから 手と手離さないで って言えばよかったな 港神戸 海辺の花火は 人だかりで僕は疲れていた いつも 河川敷 近所の花火を 寝転んで見るのが好きだった 君が好きだった 港神戸 都会の花火は すごく派手で君は喜んでた 僕はひとりきり夏を過ごしてる 忘れられないな横顔 ひどく綺麗だったんだ