くゆる煙が七色になってぼくを殺す ゆっくりと 花弁とキャンドル 春がはじまる日 誰かが話していた しずかでうるさい夜 息をたしかめて眠る 常夜灯の部屋に可視光線 暗闇に愛を重ねてゆく 重ねてゆく 視界が染まる 嘘みたいなほどに輝くオレンジ ひらひらと 不完全で完全な あのステージには 熱がこもっていた 毛先の花火を見ている 静かに 毛先の花火を見ている 見ているよ 毛先の花火を見ている 見ているよ 毛先の花火を 花火を 花火を しずかでうるさい夜 こきゅうのいろをしりたいなあ。 蛍光灯の温度は やけに冷たい やけに冷たい スパゲティの湯気に揺蕩う 暗闇に愛を重ねてゆく 重ねてゆく