Track byUngifted
永久にはなれないで 握る君の指へ 伝う無音の声 鈍くひかる睫毛 繰り返す僕らの毎日に 先はどうなるかは分からない レコードの針の傷の昼下がり しあわせを数えて花曇り 止め処なき戦禍の海底に ひかりたつ海月の青無尽 月明り泡立つ刺胞の波に 鈍色の鮫は梅の匂い 暗闇の底から星は泡沫 クラムボンが笑った水面の空 カランが回らないから砂の原っぱ 自転は回らないまま風は止んだ 誰もまだ起きぬ朝焼けに 夢に聴いたチェンバロのメロディー 海月が海に溶けゆくように 眠りの果てに覚めゆく街