出しちまえばいいよ それでも残った肉欲が 俺たちの芯なのだろう 余震は続くよ 火山も雹も台風も泳ぐ ひゅるる ひゅるる 放蕩の幽霊のようだ 銀バエが隆椎を撫でた 残油で死んだみたいな色だ 蒙古の斑点が消えないな ジンジロ毛が絡み合っている 大地は種を探している 「100㎞道なりです」と ワッパも無いのに言っている 荒野よ 荒野よ 草をもっと生やしていてよ 荒野よ 荒野よ 種を芽生えさせて 出しちまえばいいさ それでも残った肉欲が 俺たちの芯なのだろうと思うよ 余震は続くよ 火山も雹も台風も泳ぎ唸る ぐるる ぐるる 出しちまえばいいよ それでも残った肉欲が 俺たちの芯なのだろう 余震は続くなあ! 火山も雹も台風も 波の声も 右もさ 左もさ 分からなくなるほどに 誰かを愛したい 誰がためでなくとも 喧嘩がしたいなあ 馬鹿にすんじゃねえぞってこったろ う 暗闇に眼が慣れ 戦うと決めたなら 別れを惜しんで 地団駄を踏みながら悲しめることを 俺たちゃ想おう