遠く聞こえる 言霊の音(ね)に わずかな毒を 拾ってしまう 私 今どんな顔をしてるの? 気が狂いそう 抜刀! 絡まった感情と逆立った鼓動 原因不明の劣等感 冷え切った抹消がアテない焦燥 患っている 神経に取りついた強迫の支配が 蝕んだ想像力 引き攣った表情と失望の目が 私を囲んでる そうか あの日と同じ目をしてるから 身体(み)を切り刻んで刻んで 刻んで刻んで刻んで でも 絶望は離れない 刃が私を嗤っている 刃が私を嗤っている 刃が私を嗤っている 刃が私を嗤っている ずっとずっと騒音のような 雨に刺されて 泣いていてもわかんないよ なんで なんで なんで 抜刀! 盲目のフリをして 白日に晒されて 刀は錆びていた 不可逆の向こう バツのついた世界は続いてく どんなに開いて瞑って開いて 瞑って開いて でも 色は戻らない 今日も世界が壊れている 今日も世界が壊れている 今日も世界が壊れている 今日も世界が壊れている いつまでも滞った時間の中で 身動きが取れないよ どうして どうして どうして 抜刀 孤独症 未熟症 恐怖症 嫌悪症 怨嗟症 嫉妬症 不信症 否定症 不幸症 固執症 破滅症 止まない雨は降り続けて 心はいつも掠れていて 私今どんな顔をしてるの? 誰か教えて 心臓は孤独を嫌っている 心臓は孤独を嫌っている 心臓は孤独を嫌っている 心臓は孤独を嫌っている きっとこのまま消えてって 見えなくなって 死んでいるのと変わんないよ 誰か 誰か 誰か 冷めたこの手に失くした刀を 確かめてくれる人に会えたら 私今どんな顔をしてるの? 空は答えないけど 刀(あなた)は泣いているよ