Track byMO'SOME TONEBENDER
空はグンジョウに 街を濁らせながらそこにあった 降るそば乾いてくしずく 人はその速さに無関心を装う この雨が降り出したのは 何時のことだったろう? 問い掛けるその一瞬に 僕の腕ちぎれた レンガで造られた街は にぶい威光をたたえている 僕には行き交う人らと 交わす言葉もとだえてしまった 僕は僕が細く尖ってゆくのを 感じながら 崩れかけのらせん上った 虚空へと上った 踊り場に立ちふさがった 重く湿ったドアー 僕のからだ その先端で今そこに突き刺さる