不和

歌詞

周りが後退りする中 独りただ前に進むような 皆が襟を正している時 袖を伸ばすような 駅員がこちらを見ている時 線路に視線を落とすような でも友達が苦しんでいる時 自ら首を絞めるような 昔から何をやってもそれなりには 上手くいくし 善い人にも悪い人にも囲まれて 生活してきた だけど出来ない理由を 環境に落として続けてきた罰は いつの間にか生きる癖となって 僕の元へ返ってきた 右倣えばかりの大人たち モノクロの狭間で引きずり合う ただ笑い合って奪い合って 手を取り合って寝返って それでも抗ってばかりの僕にはさ これくらいの濁世がちょうどいい ただ息ついて思い断って 閉じ込めて縋り寄って あぁそっか、 僕はいつだってそういう人間だった 自意識ばかりがいつも先行して空を 切る この生き辛さを世間に見せつけては 矛盾が露呈し いつの間にか 僕はなりたくない 大人になってたんだ 右倣えばかりの大人たち 鈍色の世界に埋もれていく まだ笑い合って奪い合って 手を取り合って寝返って だから抗ってばかりの僕らには これくらいの濁世がお似合いで まだ息ついて思い断って 閉じ込めて縋り寄って 沈む街 溶けて形変えゆく夜は いたずらに進んでく 僕らは置き去りに どうして 泣いた視界は いつもより煌めくの?