道路に チョークで 円を描いて 跳ねる 笑う 空は 青い 長く続く下水道 迷路の奥へ進んでいく 片手には懐中電灯 片手には怯えた少女の手 もう繋ぐことはない あれで最後か? 泥だらけになることはない あれで最後だ 力任せに飛ばした いつかの竹とんぼ 不格好にも青空に舞った 君はまだ憶えているか? 僕とそこにいたこと 工場だらけの天川大島 別れの挨拶もせずに 少年は転向していった 片手には母が握る手 片手には新しい上履き もう会うことはないか あれで最後か? もう話すこともないんだ あれで最後だ 力任せに飛ばした いつかの竹とんぼ 不格好にも青空に舞った 君はまだ憶えているか? 僕がそこにいたこと 工場だらけの天川大島 道路にチョークで 落書きする子が減って 跳ねない 聞こえない 空は? 幕が飛び照明が ステージを照らしだすよ 不格好でも胸を張りながら 力任せに歌うよ 君に届くように 不格好でも大声で歌うんだ 見上げていた空は青かったんだ もう吐き出す言葉無いよ これで最後だ 吐き出すことも無いだろう これで最後さ