かがり行燈(あんどん) 衣(きぬ)越しに 匂いこぼれる 白い肌 膝をすすめて 恋問うひとに 罪を承知の 隠れ茶屋 高野川 瀬鳴りの音に 花橘(はな)を慕って 郭公(とり)が鳴く 生きて甲斐ある 命なら 夜叉も覚悟よ ねえあなた 夢のまた夢 そのまた夢を 夢と信じて夢を見た 京都 大原 うつせみの恋 月の出ぬ間の 螢火か 浮世流行(はやり)も また恋も 夜のすき間を 五月雨乱れ からだ反(そ)るほど 息も翔ぶ おんな道 踏むほど深し 哀れ知るやら 寂光院 明日に別れが 来ようとも 抱いてください もういちど 夢のまた夢 そのまた夢を 夢と信じて夢を見た 京都 大原 うつせみの恋 夢のまた夢 そのまた夢を 夢と信じて夢を見た 京都 大原 うつせみの恋