「ひとりで生きていく」 ひたすら ギターだけ背負い込んで 急いで追いかける右も左も 解からないままで 身なりも話し方も生き方さえ 笑われそうで 一つ決め込んだキャラクター 着回ししていた 南口すぐのアーケード 薄暗く ワクワク 浜んまちみたいで オレンジラインの電車にゆらゆら 疲れたね もう帰る街になったみたい 口遊(くちずさ)んで若い歌 唱えるように 東京にのまれないで そのままでいられるように ひとりじゃ生きられるはずもなく おんぶにだっこで 言い聞かされていた等身大 難しすぎるぜ 「夢の街」と抱いた希望も 様変わり 不安に心を攫われて 見上げるビル 狭い空は 息苦しそう それでも美しいままで どこに行ったって変われないこと 教えている 嗚呼 そのままでいられたら オレンジラインの電車にゆらゆら ときめいて 嗚呼ひとりきりじゃないみたい 口に出した弱音は 聞かれないまま 東京にのみこまれて 知らん間に忘れていく 東京にのまれないで そのままでいられるように