指先に触れた温もりも 今はただ追憶に消えて 眠れない夜は訪れ 過ちの夜明けに怯える 今も君だけには 別れの言葉は届けたくはない 地獄の果てに 死に場所を探して 穢れた闇を越えて風よ舞え 散切れた花は紅く朽ち果てるまで 息は絶え… ただ泣き崩れた その瞳が未来を描いた 腐食した翼を広げて 微笑む僕がいた 穢れた闇に高く舞い上がれ 散切れた翼 広げ朽ち果てるまで 人の血を奪ひて咲けるぬばたまの夜に紅の花 雨降れど月は隠れず夢にぞ見つる君が姿を 水面に帰る月のように きっとアナタに逢えるから 穢れた闇を越えて風よ舞え 散切れた花は紅く咲き乱れて 見上げた空は碧く、安らかで… サヨナラ 愛しい君よ 涙はいらない