拝啓、東京

歌詞

ここにいるだけで自分の価値が 上がった気にさえなれる 田舎者の私にとっては 背伸びをするのに丁度いい 満員が当たり前の電車で 息の仕方も忘れそうになる ぶつかられたのに「すみません」と 謝る自分が惨めに思えた 右も左も前も後ろも 見渡す限り人だらけ 一人になりたい時になれないのに 独りぼっちにはすぐ慣れた 拝啓、東京 拝啓、東京 好きにも嫌いにもなれない街 拝啓、東京 拝啓、東京 道端に散らばるゴミも 背景のような東京 高いビルの横 通る度に 倒れてきたら死ぬかなって考える きらびやかな夜の街灯は 吹き消しながら歩いてみたくなる 星も空も月も雲も 見上げる事を忘れてしまう 綺麗なものは認めたくなくて 汚いもの探しが得意になった 拝啓、東京 拝啓、東京 弱音も本音も吐けない街 拝啓、東京 拝啓、東京 路上に寝そべるホームレスも 背景のような東京 戦って負ける前に そもそも戦ってないから 中途半端な気持ちのまま 進めずにいるんだろう 何度も逃げ出したくせに 今ならもう一度って 試してみたいとか言って また逃げ込むつもりだろう わかってる わかったんだ 背景、東京 背景、東京 好きにも嫌いにもなれない街 背景、東京 背景、東京 この街が教えてくれたのは 結局どこにいたとしても 自分次第でどうにでもなれること 私の背景には 東京