彼女はいつも違う顔 満月がやせていくように 子供みたいに我儘で 大人みたいに微笑むの 月の光がわたしの蜜 よだかの声がわたしの安らぎ 彼女はいつも星あそび びん詰めのプラネタリウム 少年のように見つめては 少女のようにしどけない 魔法の呪文で・・・ 海に還れなかった 人魚姫のうた 星の数ほど恋をして ばら色の溜め息をつくる わたしは魔女 彼女の指には赤いリボン どれを解くか迷ってる 毎夜スリルとサスペンス 真面目に生きたらそうなった 魔法の呪文で・・・ ひとり口ずさむ子守唄 忘れかけた傷跡のために 星の数ほど恋をしたけど 決して誰をも愛さない わたしは魔女