この次の汽車に乗り遠くへ行くと あのひとの肩を抱きあいつはいった お前にはこの恋を わかってほしいと くり返しそういって あいつは泣いた さらば友よ もう何もいわない ここでここで見送ろう うしろ姿を 打ち明けてくれたのがせめての救い 裏切りといえるけど許してもいい 何かしらいいたげな あのひとの瞳に きらきらと光ってる 涙を見た さらば友よ もう逢うこともない 胸で胸で音たてて 何かが消えた ベルの音ききながらしみじみ思う ふたりともそれなりに悩んだだろう しあわせを祈るよと いいたいけれど なぜかしら素直には いえなかったよ さらば友よ もうふりむくじゃない 俺の俺のこの涙 知られたくない