風が強く吹き始めては 膨らみかけた芽を揺らす 少し伸びた髪の毛がくすぐる頬 もう一度なんて無い日々に 今やっと気づかされるもの 3度目の冬が溶けて土へ帰る頃 無意識に 心の中 流れてきた歌と一緒に 思いが溢れてしまいそうで 上を向いていたんだ 旅立ち それは巡り巡る度に 私の前に現れては 柔らかい波に背中を押されて この眩しさに気付くよ 空を飛ぶ鳥は知りたいことなど 全て教えてはくれない 歩き出すその先で 見つけてみせるの 履き慣れた靴は脱ぎ捨てた 坂道を踏みしめたくて ゆっくりと登るつもりでいたから 欲張って吸い込んだ息は 吐くことを忘れそうなほど 残したい景色を目に焼き付けていた 砂埃 舞う香りが 胸の奥を詰まらせるような 同じ季節が来る度に 思い出してしまいそう 旅立ち それは巡り巡る度に 私の前に現れては 明日への新しい道を探しに さらって行ってくれるの 夢を紡ぎ合わせた先でいつか 答え見つけられるなら 泣いてなど いられないね 強く生きて行くよ いくつも声が 重なり合って 立ち込める優しい メロディが 包んでくれるの 旅立ち それは巡り巡る度に 私の前に現れては 柔らかい波に背中を押されて この眩しさに気付くよ 今も 二度と来ないこの瞬間に 吹いた風はきっと私を 明日への新しい道を探しに さらって行ってくれるの 夢を紡ぎ合わせた先でいつか 答え見つけられるなら 泣いてなど いられないね 涙を拭ったら 前を見て歩くよ