怪訝(けげん)な空の隙間からの雨が 彩りを塗りつぶしてく まるで天使のような姿で立つ 君の髪を濡らす 色も失ったこの世界は 触れられない程の速さで 動けないままの 君を横目にして 囲むように流れるだけ 浄化することなき煙(けむ)たい風が 呼吸さえも奪ってゆく まだあどけない顔を曇らせた 君の髪を揺らす 隣の誰かを守るために 今日もどこかで血は流れて 望んだのはただ 変わらない明日だった かき消されてくその声は 救いだけを求めて 高らかに響き渡る 遥か遠くの銃声 絡み合うその大地を 奪い合って 長いユメの夜明けを いつまでも待ちわびてる 誰かが君の想いを 抱きしめるまで モノクロのこの世界で 目を逸らすように見上げて 真紅に染まった空は 泣いているの 唇噛みしめながら 静かに君は佇み 終わりを見届けるのか 目を開けて 高らかに響き渡る 遥か遠くの銃声 絡み合うその大地を 奪い合って 長いユメの夜明けを いつまでも待ちわびてる 誰かが君の想いを 抱きしめるまで