クリスマスプレゼント

歌詞

「イルミネーション！」って 燥いでいる 子供の横顔がとりどりの光に濡れる 速さで 少し心がぎゅっとなった あの子の感動の一、二頁目のそれが 私の両眼にとって 年の瀬の特有の工事灯でしか 無かったから 無知は罪って嘘だと思ってしまった 人はいつも 無知以上全知未満の既知に 藻掻いているよ その証に知恵の樹の実の代償の襷を 渡されてここに居るって話でしょう した覚えの無い約束だらけ クーリングオフも対象外 外に出ようとしたら痛みを流される デスゲームの冒頭だったら この上無い理不尽が 人生ともなれば皆飲み 込めてるばかりか 事の発端は愛だってもう傑作だね 相合マフラーと街娼が 擦れ違う摩擦熱で 減数分裂を包むオブラートが 溶けるさまに 「場末にこそ教会があれば」って 牧師になれなかった或る男が放った 言葉を 俗なる夜に反芻した 弱さが弱さの形をしているとは 限らない 少しの油断のうちに愛は裏切るから 疑わずにいられない身体に なってしまったけれど 諦める日々にもそろそろ 飽きてきたんだ 左の頬を守っているマフラーは 鞄に仕舞い込みたい 信じる事は疑わない事と違う 本当は分かっている 死なない為の屁理屈でも 靴下に入れてよ した覚えの無い約束だらけ クーリングオフも対象外 外に出ようとしたら痛みを流される デスゲームの冒頭だったら この上無い理不尽を 忘れるくらいに幸福な 白々しい隣人達を 素直に祝えますように 蜜柑の皮を剥く