咲いてもこんなに 揺るがない物憂げを愛してくれると 言うのだろう どんなに散っても騒々しいな 際限の無い労を求めているだけ ねぇ 言葉よりも眼差しよりも ずっと正しい過ちを 欲してしまっている 繕われた幻想 上等になったって 蹴り飛ばした無 天秤はとっくに匙を放っていた 冷えたあたしをばら 蒔いてそれでいいと思っていた 上手に繋いでは 確証の無い薄情に用心し 不格好にほどいた 素晴らしく見えていたわ 業の深い思惑に応えてただ 満たされていたい 言葉よりも眼差しよりも ずっと正しい過ちを差し出してよ ねぇ 溺れていたい 間違って覚えていた正解があたしに こうも矛盾を 与えてしまったとしても 遅すぎたの 原状は不透明 「ねぇ、置いていかないで」 絶望 空を切って融解していく ねぇ 足掻いていたわ 擦り切れている思想 最低に消し去って壊して今すぐ 繕われた幻想 崩れ落ちていく 蹴り飛ばした故 待つのは妥当な仕合わせだけ 許しを乞うには あまりに愚かな妄想にのぼせ 上がっていたわ