「カラスが鳴く朝は、 隣のお家の命の光がお空に 昇っていくんだよ。 とっても綺麗ね♪」 「カラスが鳴く頃に、 5時の鐘が響いた真っ赤な誰も 見つからない空へ。 いこう!いこう!もーいーかい!」 茜刺す我 空 備前な落ち葉 感傷在る 未だ内に 落とした瞼 不確かな明日 感情在る 未だ内に 生きてるか分からない4秒後 生きれるか分からない 蝋燭 人の夢 己の意味 価値 なんとなくまた踏み躙る 「まーだだよ!」 独り言呟き 誰も居ない 「だれもいない。」 温もり求めど 誰も居ない 「ユヤーン!ユヨーン! だれもいない。」 暗がり籠もり 見つけて欲しいのに 「かげがあるのに。」 探しに来る鬼すら誰も居ない 「どこにもだれもいない。」 誰も居ない 誰も居ない 「だれもいない。」 沢山居る世界に誰も居ない 「だれもいないのにひとりで。」 泣いて求めても誰も居ないと知る 「だれもいない公園に、」 不要品なら買い取れない 「だれもいない空を探してる。」 「カラスが鳴く朝は、 あたしの体の足りない処が、 お空から降りてきてるでしょ? 綺麗よ。見て。ねぇ?」 目虚ろ舞う空 手伸ばし求める 感覚在る 未だ内に 「見て見て!今のうちに!」 慰むベッド 指舐め挿し込む 快楽在る 未だ内に 「見てみて! だれもいないうちに!」 保てるか分からない4秒後 壊れるか分からない 「もーいーかい!」 刺激 欲望 己の意味 価値 「まーだだよ!」 なんとなく また 踏み躙る 「よん、さん、に、いち、ぜろ。」 我と影の他 誰も居ない 「だれもいない。」 求め求めど 誰も居ない 「ユヤーン!ユヨーン! だれもいない。」 依存と甘え 理解者求め 「かげがあるのに。」 結果 いつも周りに誰も居ない 「どこにもだれもいない。」 誰も居ない 誰も居ない 「だれもいない。」 満ち足りないのに 誰も居ない 「だれもいないのにひとりで。」 誰でも良いから求められたいと 「こうえんにだれもいない!」 馬乗り 腰降り 愛と謳う 「カア!カア!カア!カア!」 「カラスが鳴く頃に、 くずれたまぶたの裏側まっかっかな 空へいこう!いこう! もーいいよ!」 「金魚鉢が飛んでいる! こっちを見ながら、 笑ってるのに溢れ墜ちた。」 零れ落ちた 何故か涙が零れ落ちた 紅色隠れた壊れた心は 知らない間に我慢をしてた 「頑張ってるね」って ただ頭を撫でて欲しかった (どうしてこうなった)って 自ら選んでこうやった 誰も居ない 選んだ世界に誰も居ない "Bad End Movie" 流れるエンドロール -出演: 自分- 以外 誰も居ない 誰も居ない 通行人Aさえ誰も居ない この壊れた頭と心じゃ 理想の普通 辿り着けない 「もういっか。あーあ。」 誰も居ない 誰も居ない 誰も居ない 誰も居ない 誰も居ない 「だれもいないだれもいないだれも いないだれもいない」 溢れる雑踏 遊泳する我 「割れた鏡の破片の中の影は、」 世界の目眩に広がる影 「だれもいないだれもいない。」 誰も居ない 誰も居ない 「あっちのせかいはだれもいないか ら、」 こっちの世界は誰も居ない 「一緒にあそぼぉよぉー。」 皆の世界に我も居ない 「だれもいないだれもいないだれも いないだれもいない」 誰も居ない 誰も居ない 誰も居ない 誰も居ない 誰も居ない 「ねえ。」 千秋楽 幕引 shut down 「みて。」 淡々 狂気のカウントダウン 「ねえ。みて?」 誰も居ない 誰も居ない 誰も居ない 「ねえ?きれいでしょう?」 黄 泉 不 非