サルヴェイション (feat. KAITO)

歌詞

『何という事はない、 至極単純な事だった』 『毎秒悪化する状況、 ただ一度のミスも 許されない重圧の中』 『"それ"は余りにも容易かった』 『疑念を挟む余地もなく』 『当然の行為として、 私の道は挿げ変わった』 『此処に在る全てを治し続ける事が 私の使命であると──』 幾度吹き消された燈火を灯して 肥大する歪みなど無く 損ねた既知の痛みを見失わない様に 奔れ 藻掛け 二度と止まらない様に 指先から零れ失す 雫の影に怯え 巡る命の音を鳴らして 『その鼓動は正に福音だった。 私は救いを得た』 開いて 縛って まだ生かして 身勝手 欲しがって 示唆して そして目を覚まして 彼岸で 癒して また悲願で 散らして どうか愛で 満たして 死出の道へ 退き返さないで 『幸福とは思考の放棄である』 『後悔とは他者への侮辱である』 『慈愛とは最大の狂気である』 『どんな姿でも、 生きてくれさえすれば良かった』 思考がブレて 虚像が溶けて 息が出来なくて 少し眠たくて 此処に居たくて 痛くて 止まれなくなった 私を 誰か 救って 杯から零れ落つ 雫を掬い戻し 唸る肺の息吹を捧げて 『立ち止まるな。振り向くな。 私は救わなければならない』 容も匂いも無い命の傍 寄り添い果つる 徒繰り返す輪廻の中 弾き出されてしまった侭で もう戻れない 埋もれ 積まれていく 歪んでいく 全てに蓋をして みえなくなる