疲れた身体を吊り革に あずけた最終電車 知らぬ隣人のぬくもりさえ 愛しく感じるさ 田舎の母が送ってきた ビールとハムが待っている 家へ早く帰りたいのさ だけど各駅停車 ずっと子供でいたい そんなピーターパンみたいな あぁピーターパンみたいな 馬鹿げたこと 胸をよぎった この車両の中に ほら宇宙人らしき 宇宙人らしき 人がなきにしもあらず 逃げても何も変わりはない それなら百も承知さ だから夜は明けていくんだろう 平等面して 電車はリズムを刻む 時を超え脱ぎ去っていく 丸めて捨てた過去ごみ箱 もう破裂しそうさ 全部忘れてみたい そしてタイムマシーン乗りたい あぁタイムマシーン買いたい 馬鹿げたこと 胸をよぎった でも車両の中に ほら中吊りの言葉 中吊りの言葉 「初心忘れるべからず」 見慣れた街が近づいたら 昼間のとがった心 嘘みたいに溶けていくんだ さて、どちらが本当 ずっと子供でいたい そんなピーターパンみたいな あぁピーターパンみたいな 馬鹿げたこと 胸をよぎった この車両の中に ほら宇宙人らしき 宇宙人らしき 人がなきにしもあらず 覆水盆に返らず 今は泣き虫にならず 初心忘れるべからず 最寄りの駅に咲きはじめた 小さな黄色たんぽぽ 次の季節には何が咲く 希望を持っているさ だから もうちょっとやれそうさ