見慣れた夜 いつもの店で待ち合わせ 煌めく街 抜けて 独りの時間(とき)と違って 好きじゃないフリをしてる 関係が切れないように (誰も) 入り込めない この夢が永遠に続けば (いつか) 薬指の 指輪も消せるのかな ずっと 離さない 離さない と願ったって 届くことの無いまま今日も 見送るだけ 叶わない 叶わない と分かっていて それでも隣にいたいのは さようならを君に 言えないから 決まって言う 「良い人はまだいないの?」 笑って返す「いないよ」 (二人) 決して相容れない 現実を受け止めるより (独り) 歩く未来の ほうが辛く険しい ずっと 離さない 離さない と縋ったって 満たされたはずの幸せが零れるだけ 敵わない 敵わない と分かっていて このまま続けられないから 全てを伝えよう 最後の夜になっても 構わない 幕を引こう 覚悟を決めて呼び止める 絞り出した一言は 言う筈の「愛してる」じゃなくて いつもと変わらない 「それじゃ、またね」 ずっと 伝えたい 伝えたい と願ったって 届くことの無いまま今日も 見送るだけ 叶わない 叶わない と分かっていて 君と一緒に笑えるのは さようならを君に 言えないから 言わないまま