排気口から香るラーメンの匂い 学校帰りによる駄菓子屋 大層な風景はない 私は普通の人 季節は巡る 雨が雪になって干上がって 知らない人と繋がりあう時代に私は いる 春風巡る 私の歌が誰かの風になる 誰かの風景を塗り替える それが嬉しかった 人生だとか青春だとか 不条理に思うことなんてなかった 私が歌を歌うのは 歌が好きだったってわけさ 好きなものを 好きなことを 好きでいることに理由はいらない だから私は歌うのだ 名前のない花が咲いた あなたが知らなくたってどうでもよ かった でもあなたがいるから私は私になれ る 雛鳥は泣く 儚い日々が誰かの涙になる 断ち切れない糸が絡み合ってそれを 恋と語った 「忘れてしまえ」 私は私の日々を優先して 溶けきれない雪のようなあなたの声 でまた咲いた 人生が続いてく 青春が変わってく その全ての裏側であなたの言葉を聞 いた 私が歌を歌うのは それが楽しかったから 辛いことも 嫌なことも 何も考えていないだけさ だから私は歌うのだ そして不可解な花になる 季節を巡るにはあなたが必要だった 私が知らない私がきっと まだどこかで眠ってる あっという間に世界が変わる 人生が秒速で塗り替わる 青春は風になる そこで生きるあなたと感情が混ざり 合えばいいな 何もしれないあなたと生きてみたい な あなたとならもう怖くはないな 私が歌を歌うのは 歌が好きだったからさ 好きなことを 好きなように 好きでいることに理由はいらない だから私は歌うのだ 私は私になるのだ 名前のない花のように 不可解な私たちはきっと同じ もう何も怖くはないさ