崩れてゆく瞞しの楽園で 快楽主義に溺れた成れの果ては 嘗てのように疑う事もせず 神が消えた世界でたった一人 彷徨い続けている イカれた集積回路のユートピア あの日の優性論者の化けの皮は まだ剥がれずに伸う伸うと 生きている 歪んだ筋書すら目も暮れず 眉唾を信じる始末だ 裏表さえ判らないまま 幻想に飲まれていく 正しさを知る意味は何? きっとまだ 戯言(あこがれ)に見惚れている 例え偽物の景色でも 色褪せた正義なんて要らない 沈んでいく声 満たされた姿で 現実なんて誰も知ろうともせず ある学者の思考実験の末路みたいに 箱庭の中で全てを手に入れていた 正しさを知る意味は何? 多分まだ僕らは夢の途中 間違いだらけの定義でも 目に映る事実は信じていたい