雨上がりの街路樹 静けさと心を映すような しずくが舞う 水たまりに揺らめく 薄灯り 遠く風が運んだ夏の匂い 夕空と青のあわい 変わらないはずの街が 染まり始める 浮かぶ笑顔 雑踏の中 確かに見えた きらめき 記憶は映画のように光るけど 憧れた明日はその先にある 願いも痛みも胸に進むよ 思い出はあやめ色 「終わらないで」 ただ そっと呟く 空には 舞う花束 一瞬を永遠に思うような 君との時間 ため息交じりの深呼吸 ふたりで描く平行線 もどかしい その距離を 歩いていただけ 路地裏のアスファルトに 少しずつ伸びる影が 重なり合って夢に溶ける 見上げた先の 君の横顔 忘れない 青い夏を 青い夏を 記憶は映画のように光るけど 憧れた明日はその先にある 凪いだ風の中 次の季節へ 思い出はあやめ色 雲の隙間 今 光が射す 歩き続けよう ずっと