優しいだけじゃダメだって その冷めた手がいう 僕に”だって” 息をするように 生きていくようにさ 満たされて気分良くなる前に 花占いでも二人でしようよ 別れる好きと嫌いは 聞きたくないかい 今だけ 夏夜ひととき蝉が鳴く 汗で濡れた頬抱いて キスをしようか 口約束の愛は続くのか 破れたままの指切り 山吹色が目立つ頃 見慣れない赤に染まって 息を吸うように 息を吐くようにさ 「珍しいとても似合ってるね」 「ありがとう。 でもあなたのためじゃないから」 あそっか。あぁそっか。 またねと 夏夜ひととき蝉が鳴く 最後”だからこそ”と”くらい”の 違いを教えて 朽ち果てるのがオチなのか? 夜風揺れる花が手を振る君に見えた 吐き捨てられたままだった 口約束