月くらいに遠いはず 触れるくらい近いのに 午後4時に暗くなる季節の前に 思い出が錆びて砂になる前に どこにでもどこにでも行ける このまま 知らない街知らない場所で 待ち合わせ 僕の声が届く範囲の中で それよりも、遠くには行かないで 息遣いが感じる距離の中で それよりも遠くに離れないで ふわり席を立ち この場から遠ざかる もう戻らないと 決めて二人旅立つ 僕の声が届く範囲の中で それよりも、遠くには行かないで 息遣いが感じる距離の中で それよりも遠くに離れないで 月明かり差し込む部屋の中で ブラインドの影が作るストライプ ホリゾント二人の影が浮かぶ そして夜の雲に再びかき消される