清い人にも罪人にも わいだめはなく陽は昇る たとえあなたがぐずっても たとえ私がいなくても 風は決して迷わない そよぐ草木はなすがまま 蝉は決して違えない 命を叫ぶ ひと夏に いつかあの地平線に溶けるように あなたと私は解かれて 自由になれるかな 望んだようにではなくて ただあるままに生きれたら 汚い川に映る月 揺れて歪んで なお光る ああ、この胸のつっかえを なんと呼べたら晴れるだろう 言葉にするということは ささやかな支配 ささやかな それすら明かせぬまま生きる 生きてあなたと向かい合う さらせる勇気もないけれど それでもあなたと向かい合う いつかあの地平線に溶けるように あなたと私は解かれて 自由になれるかな