amnesia

歌詞

降り頻る夕立 辿る家路 募る憂鬱 鼻に付く アスファルトの香り 思い出す いつかの約束 こびり付く 雨粒は拭い切れず 窓際の枯花 俯いて見る影もない 巡る思考 行き先はいつも 生を終えることへの淡い希望 歪な思入れ縁取って 思い出へと擦り減る昨日 気付けば 脆く跡形もない 忘却に手が届いた 醒めた夢に置き去りのまま ただ水を注ぎ続けた 在るべき姿と何一つ疑うこともなく 日常を繰り返す日々に 愛おしささえ覚えていた 抜け落ちた感覚に 見て見ぬふりをし続けながら 「此処ではないどこか 僕ではない誰かなら」 あの声も あの笑顔も あの想いも この悲しみさえも 追憶する 引き金に手が触れた どれだけの感情に 触れても何も変わらなかった 部屋の片隅に 隠したはずの 綴られた手紙 閉じられた写真と 今までの言葉や枯らしたこの声が 君の綺麗な名前を 何度も何度でも思い出させる 取り戻すあの日の記憶 流した涙が映す 想うが故に かき消した君を もう一度 叶うなら 「また明日」微笑む二人 手を振り合う日々を 窓際の茉莉花 花を咲かせて