この場所を出て歩く道の事を考える 空はまだ早い夕方 雲に色を残して 隣の子供は同じ歌 もう三度も歌ってる 終わる言葉思い出せず 最後だけずっと繰り返して 始めも終わりもいらなかった 君の目が呟いた どんな記憶を探したら 胸の深みへ届くのだろう 長すぎた 君の言う日々は 一夜の夢のようで 終わる言葉信じられない 目覚めの時はまだ遠い 千の夜を消せないで まだここを立てない 誰の心も動かせない ただの無口なシエラザード 幾つの夜を重ねても 一つの恋さえ語れない 温もりにもなれなかった 寝物語は何処へ消えて 君の優しい言葉だけせめて 覚えておきたかった 千の夜を消せないで 一人の道に席を立つ 優しい言葉だけせめて 覚えておきたかった 一つの夜に消えた千の夜を……