「このまま君の舌を噛み切ったら 嘘をつけなくなるかな?」 キスしたままそう思ってた 目は閉じないままでいた 別れを誓い合ったその口で 何度もキスをした 消えた続きがベッドだけにはあった 「またね。」と手を振った君が 窓から見えるまで 鍵は閉めなかった 昨日君が忘れていった金のピアスを 鏡の前で付けてみた 可笑しくて笑ったら耳元で揺れてた それがなぜか嬉しかった もしも君が嘘をつかなかったら きっと僕は傷付くから この先もずっとずるい人でいてね 誰か一人だけを 愛せる人にならないでね 乾いたキスが好きな 君のままでいてね おかえりと言うみたいに抱き寄せて 何度もキスをして 幸せに泥を塗ろうよ 外から鍵をかけてもう 「またね。」なんて言えないように 「このままこの舌、 噛み切ってしまっていいでしょ? 僕のだって噛み切っていいよ、 初めてのお揃いにしようよ。」 あの日言った別れの言葉を もう二度と言い直せないように もう誰にも愛を誓えないように