明けない夜 それでもいいと思えた 離れていく 君の手を 最期にその瞳(め)に映したものを ただ僕は知りたいと その手を強く握った 君を前にして溢れる言葉は この無機質な部屋を満たして 漂い褪せていくのに 君さえ ただ傍にいてくれたら それでいいよ 今 君を忘れてしまっても 僕に明日が来なくとも それでもいいから もう一度だけ 愛を確かにこの手で抱いているのに 形が分からないよ ごめんね 僕は君を 今 君を忘れてしまっても 僕に明日が来なくとも それでもいいから もう1度 明けない夜 君の声が聞こえないまま そこで泣けば何か変わるのかな そんなことは 僕だってわかっているのに 言葉に何でできなかったのだろう