冬の空の白い雲と 浅い川面のささめきと 水溜りを飾る街の灯り 影に消えていく 夢の外へ引き戻して長い道の曲がり 角 冷たい雨降り注いで誰も 皆ここに居ない 春は歓びひとつ連れて いくつか涙を奪っていくと 花を咲かせて風さえ染めています 称えても応えてはいない 夢の中で手を伸ばして 深い海のほとりまで ここにおいで浸かるのなら 寒くてもいい息をして 春は望みをひとつ叶えて いくつか痛み忘れさせていくと 知らずに瞑った目は冴えていきます 今年も来たんだね 席につく私と地下に降りる君と 泣き止まぬ子供と 遠い国の話ことばと 名前も知らないけど 声がきこえてくる 誰もが望むような季節の呼び声を 聞かせて