あなたの背中は悲しみを 背負っているようでした どうして そんなに 小さいのでしょう 僕がこんなに大きくなれたのも あなたの背中で夢を見れたから 優しい言葉も思いつかないまま 時を無駄に過ごしたこの僕を 許して 許して くださいお母さん あなたの好きなすいかずらの花を いつも部屋の片隅に 飾っておきましょう 「寝たきりの母が亡くなったのは 2年前のことです。 幸せの薄い母でした。 すいかずらの花のように。」 あなたの瞳は思い出を 見つめているようでした どうして心に しまっていたのでしょう 父がいなくてあなたを困らせた 幼いあの頃いつも思い出す 淋しい季節が過ぎ去っていったいま 2度と母の笑顔がこの僕に やさしく やさしく 微笑むことはない あなたの好きなすいかずらの花を いつも部屋の片隅に 飾っておきましょう あなたの好きなすいかずらの花を いつも部屋の片隅に 飾っておきましょう 飾っておきましょう