雨が上がって 嘘みたいな晴れ間 空の匂いは 冬へ向かうが 場違いな声 ポツリ 白昼夢のように 異常気象に かまけてばかりじゃ 置いてかれちゃう 古いカレンダー 曖昧なまま 一人 白痴と呼ばれるように 10月に鳴く セミの声は うるさいとは 思えなかった 似たようなやつが ここにいると 教えてあげたくなったよ 10月のセミでも どこかに行けるかな 昔みたいに 集まろうとしても 脱け殻ばかり 仕方ないよな 最近はむしろ 遠い 僕ら 白紙に戻したように 10月に鳴く セミの声は いつの間にか 止んでしまって これまで通りの毎日を 取り戻そうとしてるけど 10月に鳴く セミの声は うるさいとは 思えなかった 似たようなやつが ここにいると 教えてあげたかったけど そろそろ行かなきゃな どこまで行こうかな 10月のセミでも どこかに行けるかな