「高岡のしんごの唄」 今でも覚えとるが お前とはガキの頃から 日が暮れるまで走り回って 悪さばっかしよったが どこに行くのもなぁ いつでも連れてたよなぁ 俺の隣にお前がいて 兄弟みたいになぁ 久しぶりに会うたお前の 自慢の腕っ節が すっかり痩せてしもて なんも声かけられんかった 聞こえるか しんご あの時も下手なギター掻き鳴らして お前と一緒に並んで 朝まで歌ってたな 聞いとるか しんご もう少し俺はお前の分まで ここからお前に届くように 今日も歌っとるが 今でも覚えとるが 年食うてても俺たち 何も変わらんまんま 馬鹿ばっか言いよったが どんなときでもな お前はわがのことより 俺らのことばっか 心配しよったが 懐かしい顔が揃たとき あんま酒飲めん俺に 『お前はこれでも飲め』って いつもええ酒を飲ませてくれた 聞こえるか しんご あの時のお前に借りっぱなしの 借りが今でもあるさかいに つけといてくれよな 聞いとるか しんご お前にもろた優しさ数えたら なんぼお前に返しても 返し足りんやろが 聞こえるか しんご あの時も下手なギター掻き鳴らして お前と一緒に並んで 朝まで歌ってたな 聞いとるか しんご もう少し俺はお前の分まで ここからお前に届くように 今日も歌っとるが お前に歌っとるが