もう 何もかも全て 嫌気が差してしまった あんなに愛していた私の神様も 産まれ落ちて今日まで 幾度も期待され 人間を愛すべきという 教えも受けたのに 生きれば生きるほど 幻滅してばかりだ 他人にも世界にも そして自分自身にも これは罰か何かか 呪われたままで これ以上何処へ行けば 礼賛も愛慕も崇拝も畏敬も 只々捨て去り素面で歩け 私の瞳を濁らせていたのは きっと在りもしない 本当の自分自身だ 白けきった顔で 踏み鳴らせ大地を それが全てだ うつ伏せに倒れた アスファルトの上で 溶け出していく皮膚が 癒着して固まった 見上げていた空が塀の中だったと 遙か上空を飛ぶ鳥達がいると 知ってしまった今 此処は汚水槽の底だ 浮かぶことの無い灰泥に 抱かれて眠る 隊列に加われない その代わりに 愛を込め弾丸を 礼賛も愛慕も崇拝も畏敬も 只々捨て去り素面で歩け 冷えた頭に 怒りを篝に そして世界を静かに睨み返せ 後悔も懺悔も自嘲も自己否定も 只々引き連れ前へと歩け どうしたらいいかは既に解ってる 産まれた時から本当は解っている 白けきった顔で 間違いの全てに 止めを刺せ 刺せ 刺せ