セイレーン セイレーン ビルのすきまに いかした鎖の罠をしかけ 俺は一日たたずみ それを見張りつづける たった一度のチャンスに 賭けるつもりさ 堕ちた天使のたわむれ 俺はついてゆく セイレーン おまえに触れるまで くり返す かたいかけらの上に残した はるか昔の夢の跡 セイレーン セイレーン セイレーン ついてゆく 振りかえりさえすれば 見ることができるさ 振りかえりさえすれば 聞くこともできるさ 魔境の魅力に とらわれのこの身さ うしろを見ることが俺には出来ない ひきずる右足 心臓の鼓動 誰もおまえの事など 知りはしないだろう セイレーン 氷の森に降る 時の雨 すべりおちた俺のからだに 突き刺さる くものいと セイレーン セイレーン セイレーン 向こうまで