最終電車 春の雨 3番線には生ぬるい風 鬱陶しい広告を指先で消して 見上げた空には嘘くさい月 エンドロールが流れて こんなチープな物語ではきっと 終われないな 回るアルコール ふらつくままに ステップを踏んで笑ってみたんだ 大人になって分かった 気になっていた 正解が今、今、意味を無くした アスファルトから立ちのぼる春に 突き動かされるように こんな手放したくない夜を延ばして エンドロールの先を見てみたいな 雨上がりの街 青青青の信号が急かしている ペトリコールに呼ばれて走り 出したら どこまでも行ける!って 勘違いでもいい! 都合よく背中なんか 押してくれない風に 「上等だ!」って笑ってやろうぜ