何処からか 聞こえてくる 春の足音 窓を開けよう 目を覚ました緑の風 流れてきた 雪が溶けて 草の小径を しっかり踏みしめて歩こう 白いワンピースで はやる心抑えながら あの店まで テーブルで揺れる花は 日差しを浴びて 頬を染めてる 甘い香り漂わせて 春を告げた お茶はアールグレイにしよう ミントの葉っぱを浮かべて 少し気の早い 風が通る窓辺の場所 ここにしよう 今日は二人でどこへ行こう そんなことを思うだけで 胸はふくらんで 光る歩道の向こう側で 青いシャツを着たあなたが 大きく手をふった 笑顔でわたしに 気がついたら春のうたを 口ずさんでた 何処からか 聞こえてくる