きみとぼく、ふたりでひとつの歌を うたうよ 猫がベロを出したまんま、眠ってる 夜 昨日食べた魚がどっかで泣いている よ うんと遠くだから 全然聞こえない 聞こえないけど、聞いているよ きみとぼく ふたつの声で歌っているよ 犬が空を見て、動けないでいる夜 足の悪い子供たちが夜空を歩いてい く お月様を横切った小さな影、誰も気 づかないフリしてるんだね 誰も知らない昔々の電信柱の下で、 ぼくの知らない誰かさんがぼくを思 い出している夜 だから だからきみとぼくふたりでひとつ の歌をうたうよ ひとりずつでもちゃんと歌えるんだ けど どこにもない秘密基地で待ち合わ せるよ どこにもないからたどり着けない だからいつまでも待っているよ いつまでも待っているよ いつまでも待っているよ いつまでも待っているよ